【 円 】
「触るよ、凛々……」

【凛 々】
「旦那様。私にお伺いを立てる必要はございません……。
 この身体は旦那様の物。故に、好きなだけご堪能くださればよろしいかと……」

【 円 】
「……い、一応、なんか受け答えして貰わないと、ボクが困るんだ。た、例えば凛々が『気持ちいい』とか言ってくれないと、なんかやる気がでないっていうか、つまんないって言うか……」

【凛 々】
「……わかりました。考慮してみます」

 呟く凛々の身体に指を這わせると……。
 その指先を凛々の一番大切な部分へと侍らせる。

【凛 々】
「あっ……」

 すると、凛々の口から微かな声が漏れる。

【 円 】
「感じる?」

【凛 々】
「んっ……。微かに……感じます。 身体の中に……旦那様の指が入って来て……。 か、壁の所を……引っ掻いてます……んっ……」

 凛々の反応は鈍い。
 もっと強い刺激を与えないといけないのだろうか?

 ボクは中に入れた指を曲げて、爪先で壁を少し強めに掻いてみた。