【 円 】 「うわぁぁぁ! と、永遠子さん! そら、空飛んでますよ!」 【永遠子】 「魔法使いといえば、やっぱりこれ! オーソドックスだけど、一番効果的でしょ? これを見せれば、誰でも一発納得よ!」 【プッチ】 「ったく……姐さんだけならまだしも、なんでオイラが男なんか乗せなくちゃいけないんだよ……」 箒から声が聞こえてくる。 【 円 】 「うあああっ!? と、永遠子さん、この箒、喋った!?」 【永遠子】 「ブツブツ言わないのっ、プッチ! 黙って箒(ほうき)になってなさい! ほらほら、円、これが私たち六月町の全貌よ! 綺麗でしょう〜♪」 【 円 】 「こ、怖くて見えませんよっ!」 【永遠子】 「ああ、あんな所でいちゃついているカップルがいるわよ〜♪ ふふっ……こんな真っ昼間から、熱いわねぇ〜。そう思わない?」 【 円 】 「ひ、人の事をかまっている余裕はありません! それよりも、この姿、誰かに見られたらどうするんですか!?」 【 円 】 「ったく。大丈夫よ、人からは、私たちの姿は見えないようにしてあるんだから♪」 って事は、助けを呼んでも無駄って事ですね……。 |